[レポート]Mackerel オンラインセミナー 2020年上半期アップデート一挙紹介&デモ!に参加してきました
8/13(木)に株式会社はてな様主催のオンラインセミナー「Mackerel 2020年上半期アップデート一挙紹介&デモ!」に参加してきました?暑い夏でも涼しいお部屋でセミナー受けられるのは幸せですた。
サーバー監視はなぜ必要なのかを改めてお話しいただいた後に上半期アップデートをデモと一緒にご紹介いただきました。最近のMackerelアップデートを追い切れていない方もこの機会に整理しましょう。
上半期アップデート簡単まとめ
- AWSに関するアップデート
- Azureに関するアップデート
- UI/UXに関するアップデート
- アラートを発生日時で絞り込みができるようになった
- 式グラフで使える文字列が増えた(2048 -> 8192)
- カスタムダッシュボードで小数点以下の桁数と単位を指定できるようになった
- 通知チャンネルへグラフ共有が際に系列を選択した状態のまま共有することができるようになった
- 証明書の有効期限監視で中間証明書もチェックするように対応した
- オーガニゼーション一覧ページからアラート数による並び替えが可能になった
- サポートチームに連絡する際に件名からおすすめの記事をサジェストするようになった
- クレジットカードで支払った内容の領収書がダウンロード可能になった
- ホスト死活監視のアラート発生でWarning or Criticalの選択ができるようになった
- アラートを発生日時で絞り込みができるようになった
- OSSに関するアップデート
以下それぞれ補足していきます。
AWSに関するアップデート
対応サービスの拡充(AWS Batch,AWS WAF(v1/v2),API Gateway)
対応サービス追加のアップデートです。今ないものでも要望の多いものから順次追加されるようです。これも欲しい!というのがあったらサポートに問い合わせしてみると良いかもしれません。
メトリックの追加(ALB,NLB,CloudFront,RDS)
既にあるサービスに対するメトリック追加のアップデートです。
- ALB
2020年4月14日(火)~ALBインテグレーションの仕様変更(監視メトリックの追加)がされています。その影響で以下のことに注意が必要です。
取得されるメトリック数の最大数が 15 + 10 × (ターゲットグループ数)個 から 18 + 13 × (ターゲットグループ数)個 へと増加し、ターゲットグループが1つのみであった場合でも、メトリック数超過により2マイクロホスト換算されるようになります。 ただし後に紹介するAWSインテグレーションでメトリック単位で監視したい項目を細かく指定できるようになったで不要メトリックスをオフにすることで対策することができます。
こちらの記事も合わせて参考にしてみてください。
- NLB
NLBでのTLS終端に関するメトリックが追加されています。こちらもALBと同じくメトリック増加による料金超過の可能性があるので注意してください。
- CloudFront
AWSのアップデートに追従して追加されました。
- RDS
細かいメトリックが追加されてます。詳細は?のURLをcheck!
Amazon EventBridgeのイベントリソースとして「Mackerel」が選択できるようになった
EventBridgeと連携させるとMackerelのアラートをトリガーにAWS側でいろんな処理が実現できるようになります。自動化が捗りますね。やってみたブログ上がってますので参考にしてください。
AWSインテグレーションでメトリック単位で監視したい項目を細かく指定できるようになった
これまでは一つのサービスに対してすべてのメトリックを取得する仕様でしたが、細かくメトリックを指定できるようになってます。「このメトリック見てないんだよな。」という場合や「メトリックオーバーでちょっと高くなってるよー」といった場合に有用です!チェックボックスで簡単に切り替えられます。
AWSインテグレーションの設定ができるAPIが公開された
curlコマンドでAWSインテグレーションの設定ができます。コード管理できるの最高ですね。
Azureに関するアップデート
対応サービスの拡充(App Service,Function,Load Balancer,Database for MySQL/PostgreSQL)
Azureも主要サービスがどんどん追加されています。
メトリックの追加(RedisCache,SQL Database)
それぞれ以下の項目が追加、更新されています。
- RedisCache
- Operations Per Second
- Operations Per Second Shard
- SQL Database
- 価格レベルに応じたメトリックの取得
UI/UXに関するアップデート
アラートを発生日時で絞り込みができるようになった
月一の定例会などで使えるのではないでしょうか。URLから直接共有することもできるのでめっちゃ便利です。
式グラフで使える文字列が増えた(2048 -> 8192)
より複雑なグラフを表現、計算ができるようになりました。式グラフ使ったことないよ。という方はぜひ一度使ってみることをオススメします。表現の可能性が無限大です。
カスタムダッシュボードで小数点以下の桁数と単位を指定できるようになった
桁数、単位をつけることでパっと見で何の数字か判断できるようになると思います。
通知チャンネルへグラフ共有が際に系列を選択した状態のまま共有することができるようになった
ホストAだけ共有したいのにホストBも共有されてしまっていた...。ということがなくなります。
証明書の有効期限監視で中間証明書もチェックするように対応した
要望が多かった機能の一つ。何かとやっておいたほうがいいと思います。気づいた時には時すでに遅しは嫌です?
オーガニゼーション一覧ページからアラート数による並び替えが可能になった
たくさんのオーガニゼーション管理してるぜという方に朗報です。一画面で全体の様子を把握することができます。
サポートチームに連絡する際に件名からおすすめの記事をサジェストするようになった
ファイルを添付できるようになったり、件名を入力するだけでおすすめの記事をサジェストしてくれるようになりました。サポート問い合わせ段階で解決できるかもしれないです。
クレジットカードで支払った内容の領収書がダウンロード可能になった
ついに来た!請求に絡んでる担当者の方はうれしいアップデートなのではないでしょうか。
ホスト死活監視のアラート発生でWarning or Criticalの選択ができるようになった
今までは緊急性がないホストが落ちた場合や冗長構成時で1台落ちただけの場合でもCriticalが発生してしまいましたが、Critical,Warningを選択できるようになったことによりオペレーションの改善が図れるようになったと思います。
OSSに関するアップデート
Windows Serverの公式サポートが2012以降になった
Windows Server 2008 R2 のサポート終了に伴う更新になります。Windows Server 2008 R2をご利用中の方は要確認です。
mkrコマンドのchannell pull対応
mkr v0.40.0リリースによりmkr channels pull
が使えるようになりました。mkrはMackerelのCLIツールです。
mackerel-agent-plugins,mackerel-client-goの修正
日々のアップデートありがとうございます。
今後のMackerelのアップデートについて
GCPの対応や、SAMLはむねあつです。楽しみですね
最後に
Mackerelには無償プランがあるのですぐに始めることができます(ただし有償プランに比べるといくつか制限はあります)。Mackerelの魅力にぜひ一度触れてみてください!